レストラン店内

まえがき

みなさんこんにちは。

最近はビルダーなどが普及しておりhtmlなどのマークアップ言語など知らなくても直感的に比較的簡単にホームページが作れる時代になりました。

しかし、ホームページを持っていながら

  • 検索しても自分の店が出てこない!
  • 問い合わせがない!誰も見ていないのでは?
  • 経費の無駄にしかなっていないのでは?
  • …というように思われている方もいらっしゃると思います。

    そういった方の為に、

    ”効果のあるホームページの作り方の例”をご紹介しようと思います。

    売上に直接響くような、実感できる効果を期待できるホームページの内容の検討の仕方をお教えしようと思います。


    題材として数か月前まで経営がピンチだった、実際にあるとある飲食店を例にあげます。


    飲食店というのはV字回復が非常に難しいと言われています。


    しかしながら私はそのお店の問題点を解決しました。

    なるべくお店の経費に負荷をかけることもありません。

    ホームページを使ってV字回復に成功することが出来ました。

    導入から約9か月で1.5倍の売上に達しました。

    問題や課題を解決し、お店の強みを見い出し、PRできれば経営は以前のように波に乗ることができます。

    レストランのキッチン

    売り上げが落ちた原因調査

    まずはそのお店の売上が落ちてしまった原因を調査しました。

    結果:一番大きな原因は人員不足

    調査するまでもありませんでした。

    店長の話では「バイトがいない」というのが最大の原因でした。

    既に何か月も以前から大手リクルート誌に「アルバイト募集」の掲載しているものの、まったくバイトが集まらないということでした。

    「バイトがいないのでお客さんも入れられない」

    売上に大きく響くということでした。

    求人募集をセールスコピーで

    人を雇う

    私はリクルート誌とは別にホームページを作成し、「ホームページで求人募集」をかけることを提案しました。

    そしてホームページでは”セールスコピー”を使用した、求人募集のページを作成することにしました。

    セールスコピーとは?

    セールスコピーとは何なのか?

    耳慣れない言葉ですよね。下記に説明いたします。

    セールスコピーとは

    人間はどんな心理で物を買うのか、どうやって人の心を動かし、買ってもらうのかということを考えぬいた結果たどり着いた、商品やサービスの魅力を説明し買ってもらうための文章術です。
    商品やサービスをを直接売ったり問い合わせを増やしたり、求人募集などに使われます。

    今回はセールスコピーなどを駆使して、興味がある方に対して「このお店で働きたい」と感じていただき、最終的には店長に電話をする、もしくはWEB上のボタンをクリックしてもらうことが最終目的です。

    セールスコピーの書き方の基礎知識

    書くためにはセールスコピー専用のライティングの知識など必要です。

    また文章を書くためには「マーケティング」や「心理学」といった知識も必要となってきます。

    書き方は人によって様々で、「型」があったりします。

    マーケティングや心理学については「本」を読むなどかなり深い知識が必要です。

    簡単ではありますが、”セールスコピーを書くために必要なこと”とその”型”の一部をご紹介します。

    セールスコピーを書くために必要なこと

    文章を書く

  • マーケティング
  • ⇒ターゲットとなる人はどういう人?何を求めているか?どんなメリットがあるかなどリサーチをする

  • 働きたいと思っている人の行動心理
  • ⇒感情で揺さぶり、理論で納得し働くべきだと説得する。
    ⇒人はどんな感情の時に買うのか?
    ⇒だから「ここで働くべきだ」と理論づけて説明・説得する。

  • 先入観
  • ⇒悪い先入観は捨てさせる

  • 注意を集める工夫
  • ⇒「求人募集」の文章を読んでもらわなければ意味がありません。
    ⇒注意を引くような表題を付けましょう。

  • 押し出すメリットは短く
  • ⇒短い段落、短い文章、箇条書きなどにするとみてもらいやすいです。

  • 具体的に
  • ⇒抽象的な表現は避ける。
    ⇒実際にあった話などの実例があるとよいです。

  • 読み手主体で書く
  • ⇒読み手側からの目線で書く。

  • 専門用語は使用しない。
  • ⇒読み手がわかる言葉に変換する。

  • 特徴はベネフィットに変換する
  • ⇒人間は結構考えないで文章を読んでいます。
    ⇒この店で働くと「こんな良いことがある」ということをこちらで考え、教えてあげる必要があります。下記に変換例を挙げます。

    <変換例>
      特徴:勤務場所は〇〇駅から徒歩1分
      ベネフィット:〇〇駅から徒歩1分!遅刻を気にせず余裕をもって出勤、帰宅できますよ。

    <型>

    ①注意を引く
    ⇒「何だろう」と見てもらうことが必要です。
    ⇒相手の気を引くことが目的です。

    ②興味を持たせること
    ⇒注意を引いた後に興味を持たせます。

    ③「働きたい」と思わせること
    ⇒欲求を持ってもらう
    ⇒理論立てて説明する(だからここで働くべき)
    ⇒証拠や信頼性を上げる情報を提供する。

    ④アクションを取らせる
    ⇒店長やメールで連絡をしてもらう。

    セールスコピーで求人募集を書くための調査

    調査

    まずはリサーチから開始しました。

    実際に働いている従業員及び店長から”生の声”を聞くことにしました。

    生の声を聴くのは、実際に募集要項を聞くことの他にもう一つ理由があります。

    それは店長と従業員の「差」がどれくらいあるのか、ということです。

    特に店長に直接言えない、従業員の不満なども聞くことにしました。

    言いづらいところは私からそれとなく店長に伝え、働きやすく改善できないかということも提案させていただきました。

    この調査により、募集要項は最低限聞きましたがその他に

    「非常に働きやすい」「従業員同士仲が良い」「駅から近い」

    というキーワードが出てきました。

    これらから連想し、大まかなストーリを考えます。

    セールスコピーの設計と制作

    リサーチを十分にした後、書く内容を考えます。

    一番必要なのはインパクトがあり、人の興味を引く表題です。

    表題が思いついたらその表題でストーリー性のある全体アイデア(骨組み)を考えます。

    全体のアイデアの「骨組み」が出来たら後はそれを肉付けしていけばいいだけです。

    そのアイデアは「型」に従って実際に書いていきます。

    調査も含めて、1週間程度で完成し、ホームページの”人員募集”のページに記載しました。

    ホームページはサーバーにアップロードし、公開しました。

    結果 まずは2名の従業員増

    セールスコピーを記載したホームページは、1週間ほどで完成しました。

    ホームページを新規で始め、約1か月後で数十名の面談希望者があり、面接後、2名の新人従業員を雇うことができました。

    デメリットをメリットで打ち消す

    当然お店としてのデメリットもあることが分かりました。

    それはこのお店の場合、他店より「時給が安い」ということです。

    これは募集要項で書かなくてはならないし、デメリットの1つでもあります。

    時給は働く方にとってかなり重要なポイントでもあります。

    「安いんだったら働きたくないな」と思ってしまう方は多くいるでしょう。

    今回はそれが最大のネックとなることは予想しており、しっかりとした対応をしました。

    「非常に働きやすい」「従業員同士仲が良い」「駅から近い」というメリットを押し出して記載することで、「時給が安いけど働きやすいのは良い」と判断した方が面談してくれたのです。

    信頼性を上げたことが成功の”鍵”

    成功した

    なぜ、応募してきたのか、応募した2名に聞いてみました。

    <理由>

  • ホームページがあることで信頼性があるお店だと思った。
  • 従業員の生の声があり、リアルだった。
  • ホームページがあるので安心できた。
  • まず、ホームページが存在することで、信頼できる店であると判断し、応募してくれたようです。

    また、私は現在働いている従業員の方にインタビューを行い、その内容を募集要項に「生の声」という形で入れています。

    それもよかったと思います。




    ・・・今回はここまでです。

    とりあえず、2名の従業員が入り店に活気が戻ってきました。

    しかし、従業員が増えただけでは売り上げは上がりません。

    次に売り上げを上げるための新たな手を打ちました。

    では次回お楽しみに。