鏡と化粧品

まえがき

容店経営の方、又は店舗経営のみなさんこんにちは。

今回は、他店で模範困難な強みを構築し、PRする理容店のホームページの作り方を解説します。

  • 最近平日は暇だな…。
  • お客さんが減ったな。
  • 新しいお客さん見ないな。

  • そんな経営者の方に1つ良い方法を教授させていただきたいと思います。
    それは「強み=ほかの誰より優れた特徴」を構築することです。

    何故この方法ををすすめるのかというと、それはライバルと決別して、アピールできる方法だからです。

    ほかの誰より優れた特徴は、競合よりもはるかに優れたポジションに持ち上げることができます。

    また私の床屋さんのホームページでこのやり方で成功しています。

    その方は大変積極的で、他店にはない様々なアイデアを試しています。

    地域では人気No1店となっています(エキテン地域No1店)。

    着実に「お客さん」を増やし、自分のお店を確固たるものにしたくありませんか。

    売上も、将来の心配も、ライバル店への心配も悩みも解決できるかもしれません。

    ホームページの作り方と言っておりますが、言語などの技術的なことはありません。
    どちらかというとホームページを作る前のお店としての「経営戦略」だと思います。
    ホームページを作るなら、店舗を開くなら、会社を始めるなら『戦略』から。
    でないと、ホームページを作っても、ビジネスを新たに初めても思うように効果がでません。
    他人が真似できないような自分オンリーのサービス・商品をお持ちなら別です。

    今回は下記ステップ式で3回にわたって解説していきたいと思います。

    ステップ①まずはリサーチ。ライバルや自分の強みを知る(今回)
    ステップ②強みを構築する為の7つのアイデア(次回)
    ステップ③PRする為の5つの大事なこと(次回以降)

    まずはリサーチから

    本棚

    何故お客さんはあなたの店に訪れるのでしょうか?

    何か他にはない「いいこと」があなたの店にあるからじゃないでしょうか?
    「値段が安い」とか、「近い」とか、「店の気遣いが良い」かもしれません。

    また、何故お客さんはあなたの店に来ないのでしょうか?

    「そもそも存在を知らない」とか、「清潔感がなかった」とか、「スタッフがそっけない態度だった」かもしれません。

    お客さんに聞いたことがあるでしょうか?

    聞いたことがなければ、調査したり分析しないといけません。
    悪い事があれば原因を探って解決しなければ改善していきません。

    ということでまずは床屋さん業界全体の調査と、自分のお店の強みや弱みなどについて調査しましょう。

    理容業界の動向のリサーチと分析

    チャート

    まず業界全体の動向調査については、まとめてあるものがありました。

    こちらを利用します。

    厚生労働省のホームページに

    ”第31回 厚生科学審議会生活衛生適正化分科会
    ○理容業の実態と経営改善の方策(抄)”

    という資料が出ています。

    これは業界全体の動向と経営改善の方策が出ているので大変参考になります。
    (ダウンロードはこちら↓)

    https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000375760.pdf

    早速、この資料から読み取った動向調査結果を下記にまとめます。

    調査分析①業界動向調査結果

  • 理容店数は年々減少 平成15年:140,130店 平成27年:124,584店
  • 理容料金は減少傾向 平成17年:¥3,304⇒平成29年:¥2,680
  • 理容店平均料金(下図参照)
  • 理容店平均料金
    表:理容店平均料金
  • 経営者の年齢層は高く、多い順に60代(31.1%)、70代(27.4%)、50代(16.0%)
  • 後継者がいない。後継者あり:24.7%、後継者なし:71.5%
  • 1日平均利用者(個人経営の場合)。 平日:4.8人、休日:7.1人
  • 提供しているサービス
  •  ①飲み物やマッサージのサービス:23.7%
     ②在宅・施設等への訪問理容サービス:17.9%
     ③高齢者や身体の不自由な方に介助等サービス:15.2%
     ④子供や高齢者、障害者等へのメニューの工夫:13.3%
     ⑤特になし:13.2%
     ⑥割引券の配布やサービスデー等の価格サービス:7.2%
     ⑦インターネットを介した予約受付:2.7%
     ⑧その他:1.6%
     ⑨補助犬使用者に対するサービスの工夫:1.0%
     ⑩外国語での対応:0.9%
     ⑪不詳:0.6%

  • 分煙対策状況別施設数の構成割合
  •  ①分煙(禁煙)されていない:67.3%
     ②店内は禁煙となっている:25.0%
     ③店内(外)に喫煙所を設けている:2.9%
     ④禁煙席と喫煙席が分かれている:2.4%
     ⑤不詳:1.9%
     ⑥禁煙の時間帯を設けている:0.5%

  • 経営上の問題点別施設数の割合(複数回答)
  •  ①客数の減少:84%
     ②店舗、設備の老朽化:32.7%
     ③水道・光熱費の上昇:29.3%
     ④客単価の減少:25.3%
     ⑤原材料費の上昇:24.5%
     ⑥他経費の上昇:16.0%
     ⑦立地条件の悪化:14.6%
     ⑧後継者難:13.8%
     ⑨その他:8.2%
     ⑩人手不足、求人難:6.4%
     ⑪資金調達難:5.3%
     ⑫人件費の上昇:5.15
     ⑬特になし:3.7%
     ⑭不詳:0.8%

  • 理容業経営改善のポイント
  •  ①客数を増やす(新規客をいかに獲得するかが最大の課題)
     ②既存客・固定客の客単価を上げる(新たなサービス、プロモーション)
     ③既存客・固定客の来店率を上げる(イベント・キャンペーン)
     ④理容業界の認知度とイメージの向上(プロモーションの大切さを認識し、それぞれの施設で適切なプロモーションを行う)

  • 経営改善の方法
  •  ①自社コンセプトの確立
      ⇒環境変化と合っているかを今一度見直しする
     ②顧客満足度の向上
      ⇒サービスメニューの見直しが効果的、る新たなサービスのメニューを工夫することが必要。
     ③新規客獲得のためのプロモーション、店舗の工夫
      ⇒顧客紹介、店頭ディスプレイの工夫・・店頭看板・POP、インターネット、SNSの利用 など。
     ④環境変化による役割の変化、地域との共生
      ⇒イメージ戦略(自店のコンセプトや立地条件、周囲の環境、顧客層などでどのような役割が果たせるかなど。)
     ⑤価格見直し
      ⇒低価格競争はせず、高級店イメージでの成功例もある。
     ⑥顧客管理
      ⇒美容院に比べ「予約」は実施していないところが多い。台帳やカルテなどを利用し、販促を効果的に。

    調査分析②お客さん、床屋さんの生の声など(独自入手情報)

    私個人で「お客さんの心理」や、「新規客獲得チャンスの時期」について調査しました。
    これは現役の床屋さんに聞いたりしたもので、信頼性の高い情報です。
    しかし必ずしもそうだとは言えません。参考までに記載しますので自分の場合はどうなのか、思い出し、考えながら読んでいただくとあとの分析が楽になります。


    ・カットする人と、される人の年齢は大体同じ。
    床屋さんと同じくらいの年齢の方に頼むのが通例です。
    年齢に差がありすぎるとどうなってしまうか「心配」なんだそうです。
    おしゃれに敏感な若い世代の方は、美容院へ。
    逆に年齢を重ねると美容院から理容室へシフトする方もいるようです。
    自分がいづれ年を取ると若い世代が離れて行ってしまうということは床屋さんの共通としての悩みだと思います。

    ・お客さんは固定客が多い。
    これは、「散髪してもらうところはいつも同じがいい」というお客さん側の意見が多いです。
    安心や信頼感があるから、「いつも同じところで切ってもらっている」という方が多いです。
    ですのでライバル店に通い詰めている方などから新規顧客を取り込むのは難しいのではないかと予想がつきます。

    ・新規客獲得なら4月か10月がチャンス
    お客さんの入れ替わりがあるのは、4月か10月です。
    会社の上期、下期前後に引っ越しがあるからです。会社は1年を上期と下期に分け、予算も分けたりします。例えば君は業績が悪いからと4月や10月から別の部署に飛ばされたりします。逆に海外出張から戻ってきたりもします。それにより家族も引っ越したりします。
    それでお客さんが入れ替わる、ということです。
    ここでPRしたり、せっかく来ていただいたお客さんが次にも来てくれて「固定客」になるかの勝負どころ、チャンスです。その1か月前から新規お客さんを獲得するための宣伝費は他の月より多くしたりすると効果的かもしれません。新しくできたマンションなんかにチラシを配布してみたりすると効果があります。(そういうお話を床屋さんから聞きました)

    ・コロナ過では「完全個室」が有利
    お客さんはコロナウィルスが感染するかもしれないので不要な外出は避け、なによりも感染したくないと思っています。
    そのために店側が提供できるのが主にお一人で経営されている場合に完全個室化することです。
    お客さんは店主以外と接触はしなくなるのでそういうサービスを求めています。
    そのための完全予約制の導入(予約サイトなど席が予約できるサイトの制作やルールを決めること)が必要になってきます。

    リサーチのまとめ

    まとめ

    厚生労働省から出しているデータ及びリサーチしたまとめは以下の通りです。データを見ると客数や客単価が下がっているのでいかにして、ライバルから自分の店に来てもらうか、単価の高いサービスを利用してもらうか、が課題となっています。そのためにはやはり自分の店独自の強みとそのアピール、宣伝が重要になってくるのではないでしょうか。

    業界全体の動向としては

  • 店舗数は年々減少、料金も年々下がっている

  • 経営課題

  • 客数、客単価の減少

  • 改善策

  • 自社コンセプトを確立、新サービスやイベントキャンペーンとその宣伝強化などで既存客、固定客の来店率を上げる
  • サービスの見直しをして客単価を下げないようにする。
  • 来店頻度によってサービスやポイントカードで顧客サービスを充実させる。
  • 予約サービスなど顧客管理(お客さんのランク分けなど)をするなど販促を効果的に行う。
  • ご自分の店の強み/弱みなどリサーチをしてほしい

    リサーチは漏れがないよう、徹底的に行います。
    あっているのか、間違っているのかよくわからないと思いますがとにかくたくさん思い浮かぶことをこの表の中に短い言葉でどんどん入れて行ってみましょう。 具体的な地域やお店を出してしまうことはできませんので具体的な内容等は割愛します。

    マーケティング(市場調査)ではSWOT分析という手法で行います。

    swot


    S:強み(Strengths)
    W:弱み(Weakness)
    O:機会(Oppotunities)
    T:脅威(Threats)


    あなたのお店の内外の環境について、この4つのカテゴリーについて調査分析します。各項目について思いついた言葉をどんどん入れて行ってみることです。


    特に、普段のお客さんからの声や要望、お店の課題などあなたしか知りえない情報はとても貴重です。
    お店の経営問題と直結する重要な情報も含まれていたりします。
    お客さんからの意見は貴重で重要なので良く聞きましょう。

    ・SWOTの調査項目
    サービスの種類、価格、質、立地、客数、店員の態度、内装、その他特徴など様々か角度から

    ・SWOTの範囲
    範囲は駅前でなければ、自分の店を中心に半径1~2km範囲くらい(理容店の守備範囲)でしょうか。

    ・目的を明確化
    ゴールを設定しないと、いろいろな分析結果を見て発想が飛んでしまうのでゴールを設定します。

    ・SWOTの例(理容店)
    簡単に例としてやってみました。「売上アップの為」という目的を達成する為の分析です。
    この分析結果から新たな見えてくるものが例えなくても、自分の状況を整理できるので結果を普段から頭の中にいれておくとふとしたことで課題や問題、もっと良くするための何かよいアイデアが思いついたりするかもしれません。

    プラス要因 マイナス要因
    内部要因 『S:強み』
    新しい宣伝方法を作る
    ・Wifi完備などITインフラ
    ・専門知識多数
    『W:弱み』
    店内の強化が必要だが資金不足
    ・内装の老朽化
    ・カットのみなど客単価減少
    外部要因 『O:機会』
    客足減少。営業していない
    ・老人ホーム建設100m圏内
    ・大型マンション建設300m圏内
    『T:脅威』
    他店との差分が不明確。要情報収集
    ・新店舗500m先
    ・駅前に1000円カット店が


    ・・・今回はここまでです。

    厚生労働省から出ている、「理容業の実態と経営改善の方策」を中心にまとめてみました。

    その資料からは業界全体としては全体的に客数と客単価の減少で経営が厳しいという結果だったと思います。

    SWOT分析を行った方は既にご自分の店舗の状況がライバルに比べどう悪く、どのようにしていけばよいか見えてきたかもしれません。これが見えてくれればあとは具体的に考えてやってみる、試行錯誤するだけです。

    次回は強みを構築する為のアイデアの出し方を紹介したいと思います。

    では次回お楽しみに。