相談を受けて

youtube画面

私どもの方にここ2年は動画コンテンツの制作依頼が増えています。

スマホの普及で気軽に撮影できるようになったのが増えた要因の1つではないでしょうか。

また、youtube、ニコニコ動画など無料で気軽で楽しく利用できる動画サイトが増えたことも要因ではないでしょうか。

私どもに制作依頼のある動画の内容は会社のプロモーション用から個人のプライベートなものまで様々です。

動画は写真や文章よりもわかりやすい、伝わりやすいといった特徴から広告としての効果が高いですし感動(思い)も伝わりやすいです。

動画はクライアントさん側に撮影してもらい、あとは私の方で編集、という形が多いです。

制作した動画は店舗でディスプレイに繰り返し流したり、DVDに焼いてプレゼントしたり、と形も様々です。

内容がお客さんの期待通りだと大変喜ばれます。

お客さんの反応がわかりやすいので作成していて楽しいです。

web制作もそうですが、もの作りは作る楽しさというのがあります。

テレビCMの企画、MV(ミュージックビデオ)制作や映画編集している人の気持ちがなんとなくわかる気がします。

編集次第で「面白く」もできますし、音楽を入れて「かっこよく」もできますし、動画制作はおもしろいです。

さて、先週ある方から「どうやったらyoutubeのch登録者増やせますか?」という相談がありました。

私もyoutubeやっているんです。

ですが仕事の作業用としてchがあるだけで登録者を増やそうと思ったことはないです。

とにかくわからないです、と、うやむやにして話を終わりにしたかったんです。

ですが。

youtube動画はその方や所属団体のプロモーションを兼ねていました、もちろん生活がかかっていたりもします。

ですのでそれで話は終わることはできないのでしっかり検討してみました。

■再生回数やch登録者を増やす為にやること。

PDCAサイクル

まず前提として知名度がある人だから、面白いネタになりそうな動画がたまたま取れたから、再生回数が伸び、多くの方に動画を見てもらえることは多々ありますよね。

動画に登場する人物の人気や知名度、動画の意外性、希少性などによりいきなりyoutubeの登録者が増えたり再生回数が増えたりします。

しかしそうではない場合はどうしたらよいでしょうか?

一つのやり方としてマーケティングする方法があります。

(マーケティングというのはビジネス用語で商品やサービスを売る仕組みを考えることです(人により解釈が違います)。情報を集めて、調査、分析して最善の方法を探し、「商品が売れる(今回は動画を見てもらう)仕組みを作る」行動をします)

作成した動画の再生回数やコメント機能を元にマーケティングをしてみたり、視聴者とのコミュニケーション活動を通して分析しながら、アップする動画を改善し、徐々に登録者を増やしていく活動が必要でしょう。

youtubeをやっている大概の方は登録者数が伸びず苛立ったり、努力が実らず途中であきらめ、やめてしまう人も多々あることだと思います。

何が原因で再生回数が伸びないのか、どうすれば伸びるのか情報を集めて評価分析し、何回もテストしていくことが大事ではないでしょうか。

昔からyoutubeをやっている方は以上のようなことを繰り返しながら、現在に至りyoutuberとして成していることでしょう。

要はPDCAをしっかりやるということです。

■web(ホームページ)もyoutubeも悩みは同じ

悩む子供

私はweb製作者です。

どうやってたくさんの方に見てもらうかという悩みではwebもyoutubeも同じです。

ホームページもyoutubeも同じような内容のものをアップしているライバルがたくさんいて、その中から視聴者に自身の動画を見てもらったりch登録してフォローしてもらう為の努力が必要です。

この努力がたいへんなのですが。

動画とwebで扱う技術や手法は違いますが根本的な考えは同じだと思っています。

自分がch登録者を増やしたり、再生回数を本気で伸ばそうと思ったら以下のような感じでやろうと思います。

youtubeにもwebやホームページと同じようにSEO対策(検索エンジンの上位化)があります。SEO対策で検索結果を上位化することにより多くの方に動画を見てもらう、という方法がありますが、技術的なことに偏るので今回は省きます。

■まずオファーが大事

ch登録してね
ch登録してね相談いただいた方の動画を見ましたが、「ch登録してね!」というオファーが最後までありませんでした(全て見たわけではないですが)。

youtubeには下記のような機能があります。

  • ch登録を促す「subscribe」の設定
  • 最後におすすめ動画に誘導する「関連動画」の設定
  • 動画を見てもらうことはたいへん良いことです。

    良いことですがそこが最終目標ではないという認識をもつということが大事です。

    動画を見てもらったらグッドボタンを押してもらう、次の動画を見てもらう、ch登録をしてもらうためにオファーをしましょう。

    しっかりオファーし、視聴者の行動を促していく必要があります。

    オファーはものすごく大事です。

    自分は仕事柄よくいろんなwebサイトを見ています。

    オファーが薄いホームページを見ていて「違うな」「これじゃ買わない」「押しが弱い」と思ったりします。

    個人差あると思いますが、webサイトに自社商品やサービスの紹介だけで終わっていて「興味があった人だけ問い合わせください」という感じなのはやっぱり問い合わせしづらいです。

    自社商品を「売りたくないのか」「自信がないのか」などと思うから買いたくないです。

    「買ってください」とか「ch登録してください」、と強力にプッシュすることが必要です。

    心理的に見て、動画を見終わったあとは心を動かされているのでチャンスです。

    人の行動心理をからそう言えます。

    このときにch登録お願いしますとぬけぬけとオファーしましょう。

    動画の終わりにch登録お願いします、という文字や画面、画像を30秒くらい流してみてはと思います。

    この時間が短すぎると視聴者が登録する前に動画が終わって登録するチャンスがなくなってしまうので長めの30秒くらいが妥当ではと思います。

    動画を作ったら必ず「ch登録お願いします」というテロップ(=文字)ありの30秒の動画や停止画を差し込み編集します。

    ■気を引く為のタイトル、サムネール

    〇×

    youtubeにはサムネール画像を自分でつけられます。

    サムネールを自分で用意しない場合はyoutube側が自動で動画から切り取った画像を選択することになってしまいます。

    ぜひこの機能を使って時間をかけてサムネイルを用意するべきです。

    というのはこのサムネイルはwebでいう「見出し」の部分です。

    要は最初に目につく大事なところだからです。

    タイトルやサムネールの良し悪しで再生回数が変わるのでかなりの力を入れるべきでしょう。

    そして重要なポイントは「気を引くこと」です。

    タイトルやサムネールの文言はよく、「動画の説明を全部入れなければならない」と思い込んでいる方がいらっしゃいます。

    そんなことどうでもいいと私は思っています。

    なぜなら気を引いて動画を見てくれれば良いのでそういう義務は無いのではと思います。

    とにかく中を見てもらわなにゃ何も始まらないので、うんと頭を捻ってアイデアを考えましょう。

    視聴者の感情を揺さぶるようなものがいいです。

    「気になる」「なんだこれ」「見なきゃ損」などと注目を集められるように思わせることができれば勝ちです。

    ■視聴者は何を望むのか。

    視聴している家族

    「誰もやったことがないこと」や「見たことがない」、「自分だけのオリジナル」なものであれば独占できるので動画の再生回数やch登録者は伸びるでしょう。

    ところが、大半の方はどっかの誰かと似たような内容になっていると思います。

    だから再生回数もch登録者も増えていかない、という結果を生んでいる方もいらっしゃると思います。

    ですので冒頭のとおり、視聴者とのコミュニケーションやマーケティングでの評価分析結果から求められることができます。

    chの独自性以外に視聴者がほしい、見たいという情報を提供する、などの視点で作ってはと思います。

    その方法とは。

    それは「Google検索エンジンを使用し、視聴者の関心があることを企画する方法」です。

    パソコンやスマホにある「Google」のバーに用語を入れると頻繁に検索される用語が次のキーワードとして出力されます。(これを予測キーワードといいます)

    予測キーワードは最後まで入力しなくてもユーザーが検索するであろうキーワードを予測候補として表示します。

    入力補助みたいなもので早く入力するには便利な機能です。

    視聴者は何を望んでいるか。

    それはこの機能を利用することで、わかります。

    スマートフォンやパソコンを使う世間一般の人が頻繁に検索される予測されるキーワードについて【関心がある】ということになります。

    この機能を使えばいいわけです。

    例えば、Google検索エンジンに「食パン」という言葉を入れて予測キーワードを見てみます。

    「食パン」を入れ、半角のスペースを入れる(パソコンで)と自動的に食パン次によく検索されているキーワードが出てきます。

    Google検索エンジンによる食パンの予測キーワード

    ちなみに食パンと入れると、食パンレシピ、食パン専門店、食パンアレンジ、食パン○○、・・・と食パンの次に頻繁に検索されるキーワードが出てきます。

    で、この予測キーワードからyoutubeの企画を考えてみると・・・

    「食パン」を題材にするなら、

  • 企画やネタとして食パンのレシピを紹介する動画
  • 食パン専門店に行ってみた動画
  • 自分でアレンジした食パン料理をやってみる動画
  • などが考えられます。

    保証はできませんし実際どうなるかわかりませんがこういったキーワードは関心があるので動画再生数も伸びるのではと思っています。

    再生数やch登録者がどういった動画で伸びているかよく分析して何度もチャレンジです。

    また、マーケティングのため、コメント機能がありコミュニケーションが取れます。

    実際にアップしている方(ch側)から直接コメントをいただけるとあれば、視聴者はとても嬉しいです。

    良いコメントに対して「いいね」だけでなくコメント返しをしっかりすると登録者は増えていくでしょう。

    ときには辛辣なことを書かれることもあります。

    あまりにひどい場合はコメント削除や報告機能があります。

    あくまで真摯な対応を心がけるべきです。

    ■継続的な動画アップを心がける

    撮影風景

    来週のテレビのドラマが気になったりしたことありませんか?

    定期的にアップして次の動画も見てもらう、シリーズ化すること、こういったことで登録者や全体の動画再生回数も伸びるでしょう。

    ch登録者を増やすには定期的な動画のアップが必要でしょう。

    まずは30動画くらいを目標に、コツコツと定期的にアップしていきましょう。

    大概の方がたくさん動画を作っているのに反応が薄かったりch登録者が増えていかないのでモチベーションが保たれず「定期的」と決めていたのに諦めてしまっているでしょう。

    これを辛いと思うか楽しいと思うかが継続的に実施するためのコツでしょうか。

    ■縦動画?横動画?

    タブレット画面

    youtubeでは16対9の横長の動画一辺倒でしたがスマホを想定した縦長動画のアップも数年前からできるようになりました。

    tiktokを始めSNSでは縦動画が流行り始めました。

    縦動画はスマートフォンで見た場合、画面いっぱいに出来るメリットがありますので用途に合わせて使えると思います。

    アメリカでは縦動画の方が完全視聴率(=動画を最後まで見る)が上がったといった情報もあります。

    youtubeのPCユーザーとスマホユーザーの割合は50%/50%くらいです。

    ちなみにホームページのユーザーの割合もそれくらいです。

    2、3年前にスマートフォンのほうが逆転して若干多くなりました。

    ■広告を出すという奥の手

    高速

    youtubeは無料で始められますが、ch登録者を増やしたり動画の再生回数を増やすには時間がかかります。

    手っ取り早いのはyoutubeに自分のyoutubeチャンネルの広告を作って出すことです。

    ch登録者1000人以上、早く収益化を目指すならやるべきでしょう。

    【youtube広告】

    https://www.youadvert.net/
  • 1回(1再生)1.8円~
  • SEO効果によって 再生回数が向上し、収益化を短期間で実現
  • 成果報酬型で、ご購入の再生回数に達しない場合は全額返金。

    広告費は日本向けだと1000回再生で7590円程度でした(2021/10/12調べ)。海外向けだともっと安くできます。

    上記の広告プラン(7590円払って1000回再生)を行って仮に成約率が0.5%~2%と仮定すると、7590円で5名から20名登録者が増えることになります。

    1000名登録するまでにいくら掛かるのか知りたければ、いきなり高い広告を打つのではなく、まずは一番安いプランで小さくテストして成約率をみてみるのがいいかもしれませんね。

    お金をかけ短期間でch登録者を増やすか、時間を使って地道にch登録者を増やしていくか、お金対時間の話ですね。

    ■収益化と切り抜き動画について

    youtubeでは「切り抜き動画」が最近流行っています。

    自分ではネタがないんだけど、動画編集技術があるので収益化を目指して動画をアップしたいという方がいらっしゃいます。

    そこでyoutubeやsns、TVなどの動画を再編集してアップするという考えです。

    ただし著作や肖像権を無視して動画アップすることはできません。

    実際は許可を得ず、動画がアップされていてch登録者や再生回数が増えているという一定効果があるのでup主に黙認されているのが現状だと思います。

    作った方に許可を頂いてから切り抜き動画をアップしましょう。

    ■その他

    ch概要もしっかり書くべきです。そのchのブランディングの為に必要です。

    どんなchなのか、どういう意図で制作しているのか、方向性など視聴者が望むものや共感できる情報があるといいいですね。

    またハッシュタグ(#)を使用しyoutubeでの検索機能にヒットするようにしましょう。

    再生回数に大きな影響があります。

    日本人のみを相手にせず海外で再生回数を増やす努力もしてみるのも手です。

    ハッシュタグを英語にしてみたり、大事な部分でテロップを英語にするなど英語圏ユーザーにも配慮してみるなどはどうでしょうか?

    日本人は1億人ちょっとしかいませんが、英語圏などはその何倍の人口になりますか?

    日本人向けより海外向けのほうが遥かに市場は大きいです。

    動画を「日本人向け」とくくりつけ無いほうがいいと思います。

    ■最後に

    本を読む女性

    一番参考になるのはやはり経験者の話(youtuber、動画配信者の方など)です。

    インターネットやyoutubeにもこの手の情報はいくらでもあると思いますので参考にしてみてはと思います。

    1動画あたりの再生回数「500回」が一つの壁と言われています。

    まずは500回再生を目指しましょう。

    私共でYoutubeのch登録方法や投稿方法、ホームページなどのWebサイトへの埋め込み等のレクチャーできますのでご相談ください。