学生さんからパソコンが遅いので早くしてもらえないか、という相談がありました。
皆さんのパソコンは快適に動いていますか?
パソコンが遅いと、嘆いている方、結構いらっしゃると思います。
仕事でパソコンが遅いとイライラすることがあると思います。
こういう場合どうすれば。。。
パソコンをお借りしてちょっと見てみたのですが結論から言うとある程度お金かけて新しいパソコン買ってください、というのが結論なんですが
相談していただいた方は学生さんなのでお金を出すのがたいへんです。
というわけでお金もかけずにちょっとでも早くしたい方は見てください。
表題にある通り下記3つを行うことで多少改善できました。
①使用していない常駐ソフトは削除する
②スタートアップに登録している使用予定のないソフト(アプリ)をスタートアップから削除する
③デフラグの実施
①~③の実施で
起動時間はそれほど変わっていないように思えました。
パソコン起動後の砂時計(処理中)表示が少なくなり、カクカクするようなことがなくなりました。
シャットダウンも10分ほどかかっていましたが2分で完了するようになりました。
先日とある学生さんからご相談を受けました。
相談内容はこうです。
1.パソコンが遅いので早くできませんか?
2.それとバッテリーの持ちが悪いのですがなんとかなりませんか?
まずはパソコンのスペック(性能)を調べました。
パソコンはHP製のノートパソコンです。
品名はProBook 430 G5
CPUはCPU:3865U(第8世代CPU)でインテル® Celeronです。
メインメモリは4Gbyte(空きスロット × 1 最大32Gbyteまで増設可能)
記憶媒体はHDD(ハード・ディスク・ドライブ)512Gbyteです。
OSはWindows10 Pro
自宅ではコンセントで、外出時はバッテリーで使っているとのことです。
まず思ったのはCeleronのCPUと4Gbyteメモリと記憶媒体がHDDであるという組み合わせが最悪だということです。
PC自体は2017年から2018年あたりのものでそれほど古くはないのですが特にHDDと処理能力がそれほど高くないCeleronのCPUと少ない容量のメモリです。
最悪といったのは処理が遅い構成です。もし自分がパソコンを中古で買うなら絶対に買わない構成です。
最近の記憶媒体はHDDではなくNANDフラッシュメモリを使用したSSDやeMMCなどが記憶媒体として使われるようになりました。
数年すると「カラカラ」という音がしたり、長年使っているといつのまにか壊れたりとHDDは何かとトラブルの原因になっています。
また最近のノートパソコンは薄型でCPUのFANレス(FANがないもの)が当たり前になっているので、バッテリーの持ちも違ってきます。
ですのでHDDからSSDに変えてほしいのですが残念ながらノートパソコンなのでそうはいきません。
ノートパソコンはCPUの載せ替えやHDDからSSDに変えることができないものがほとんどでせいぜい、メインメモリの増設くらいです。
ということで、まずはパソコンを早くするために下記の3を行いました。
①使用していない常駐ソフトは終了させる
②スタートアップに登録している使用予定のないソフトをスタートアップから削除する
③デフラグの実施
この3つはパソコンの操作だけでできるものでお金もかかりませんし、③はかなり時間がかかりますが、①、②はあっという間にできます。
①使用していない常駐ソフトは終了させる
方法
常駐ソフトの終了させる方法は簡単です。
Windows10、11などは一番下のタスクバーの右に^のマークを押すと「隠れているインジゲーターを表示します」とでます。
例えばCyberLink Apprication Manager のアイコンを右クリック、終了するを選択すると終了できます。
(CyberLink Apprication Manager について) CyberLinkは動画編集ソフトの会社さんなので動画編集ソフトをインストールしたときに常駐ソフトとして置くように設定されたものと思われます。
これで使用予定のないソフトを終了することでワークメモリの使用量を減らすことができます。
ちなみに、CyberLink Apprication Managerは常駐しているだけで1.5Mbyteのメモリ容量が必要で、終了させることによって1.5Mbyte分減らすことができ、その分他の処理へ回すことができるということになります。
また、タスクマネージャー(ALT +CTL + DELキー)で、現在のCPUやワークメモリの使用量などがわかります。
使っていない、または使う予定がないのであれば遠慮なく終了させて良いと思います。
これでメモリが少し空けられるので処理が早くなる可能性が上がりました。
②スタートアップに登録している使用予定のないソフト(アプリ)をスタートアップから削除する
Windows10、11ではスタートアップに登録することであらかじめ使用予定のソフトウエアを早く起動できたりというメリットがある機能があります。
ですがこういうソフトがたくさんあると初めから処理が遅いパソコンにとっては邪魔以外のなにものでもありません。
パソコンを買っていろいろなソフトウエアをインストールすると自動的にスタートアップに登録するソフトウエアがあります。
昔のWindowsのスタートアップは設定のもっと手前の方に合ってメンテナンスしやすかったのですが、最近のWindowsのスタートアップについては設定の奥の奥にあって、メンテナンスすることがなかなかないと思います。
この学生さんPCの場合もそんなことは知らなかったのでたくさんのスタートアッププログラムがありました。
思い切ってたくさんのソフトウエアをスタートアップから削除しました。
方法
スタートで 歯車 をクリックしてください(画面はWindows11です)
検索 で 「スタートアップ アプリ」と打ってスタートアップ アプリを開いてください。
あとは削除したいアプリを”オフ”にします。
たとえば、Skype やBluetooth、GoogleのOne Driveなどは使用したい時だけ起動させたいので設定でオフにする、ウイルス対策ソフトなどは常時起動させたいのでオンにしたままにする、などを行います。
よくわからないソフト(アプリ)がある場合は、調べてから削除することをお薦めします。
③デフラグの実施
デフラグは「ファイルの断片化」を解消するために実行する機能のことです。
ファイルがばらばらに置かれた状態だと拾うのにあちこちのアドレスにとんだデータを拾うのにCPUが苦労します。
デフラグを行うことによってファイルデータを連続的に格納するように変更することで何かプログラムやアプリを起動したときにデータの読み込みが早くなるので早く起動できるようになります。
方法
エクスプローラー を起動します。
Cドライブのパティーを開きます。
ツールのタブを開きます。
ドライブの最適化とデフラグ → 最適化を押す
最適化したいドライブを選択します (Cドライブなど)
最適化 を押し完了するまで待つ
完了(現在の状態がOKになる)
HDDや処理の遅いPCだと一晩中やっても終わらないくらい時間がかかります。上記のPCの場合は4時間ほどかかりました。
SSDの場合、一瞬で終わります。私物のSSD256Gbyteで数秒で終わりました。
4時間と数秒、早いパソコンと遅いパソコンではこれくらい差があります。
ちょっとでも早くしたい場合このような手段を使うと少しは早くなると思います。
例えば仕事や勉強で使っているのであれば処理が遅いことで効率が悪くなったり、待ち時間でイライラすることがあるのであれば、買い替える方が良いのではと思います。
学生さんのPCについては多少良くなったのですが、ご両親に借金をして新しいパソコンを買う方向で決着しました。
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