前書き
2021年の夏。
セミも鳴かないくらい暑い日。
最近の都会のセミは暑すぎる昼間鳴くのを辞めたらしいですね。
30℃くらいを超えてくるとそうなります。
運が悪いことにうちの会議室にクーラーがないんです(現在は導入済み)。
そんな状況で会議室でご夫婦から相談を受けました。
「うまくホームページが機能していないので何とかならないですか?」
という切実なご相談を受けました。
症状としては下記になります。
「暑すぎて地獄と化した会議室へようこそ」
「麦茶の氷も5分で溶けちゃいましたね」
「20世紀梨も、すでにぬるいですねwww」
初めはこんな冗談で場を盛り上げようとしました。
ですが深刻そうなお顔だったので辞めました。
なるほど。。。最近よくある相談です。
ホームページを自分で作っても効果が表れないのはよくあることです。
うちにホームページ制作依頼をしてくる大半の方はこの悩みです。
すでにホームページを持っているがうまくいっていないパターンの方です。
ホームページは、業者さんなり、自分自身がビルダーなどを使って一生懸命作ってみた見たもの。
完成後、運営してみて、待てど暮らせど何も反応がない、反応が薄い、というのはよくあることです。
世の中に10億サイトと呼ばれるホームページが世界中にあります。
その90~95%はうまくいってない、と言われています。
勝ち組の5~10%の方にもっていくのが私共の仕事です。
何が悪いんでしょうか。
まずは分析して原因を探っていく必要がありそうです。
それとこうすればうまくいく、という解決策の提案も必要そうです。
ということで今運営しているホームページの状況の把握と原因調査、解決策の提案が必要になります。
何が悪くて問い合わせがこないのか。原因の調査をして根本的な原因を探っていきます。
また、その原因を解決させるための最善の方法を提案しなければなりません。
そのためにどれくらいの時間やお金、技術・知識、ツール、環境などが必要なのか。
このご夫婦にできるのか/できないのか、端的にお話しする必要もあります。
やるかやらないかはご夫婦の判断にお任せします。
分析は大事ですね。
間違った方向に導かないよう冷静に慎重にしました。
ご提案する方法も私どもがホームページ制作業者だからという忖度なしてお話しさせていただきました。
そしてご夫婦には会議の前にあらかた分析をしておいたものをすべて説明させていただきました。
技術的にも労力的にも無理だと判断されWEB制作を私どもにご依頼ということになりました。
結論、結局ホームページを私の方で作り直す、ということになります。
今運営しているサーバーは高額で遅いのでやめます。
ドメインは独自ドメインを取得されているそうなので、私どもの管理するレジストラに移管しました。
以前は1年半運営していて1件も問い合わせがなかったようです。
ホームページは私共が作り直し、運営開始して約3か月後、月3件ほど、ユーザーからの問い合わせが来るようになりました。
何をどう変えたのでしょうか。
何が原因だったのでしょうか。
どう作り直したのでしょうか。
地獄の会議室でご夫婦に説明した内容をご紹介したいと思います。
現在ホームページがうまくいっていない、という方へ
この記事にはホームページにおいて集客や問合せを増やすヒントがたくさんあると思います。
一長一短でできないものもありますが、明日からすぐにでも使えるもの、知っておいて損はないものなど役立つ情報があると思います。
是非参考にしていただきたいと思います。
18か月問合せ0件の原因
現象としては”Google検索にまったく現れない”ということです。
ん?それってそんなに重要なんですか?と思った方もいらっしゃると思います。
大変重要です。
誰も見てくれないホームページは内容がいくら素晴らしくても意味がありません。
だって誰も見ていないのですから。
見てもらうためにはGoogle検索したときの順位が上位であることが必要です。
(またはGoogle広告を出すという手段もあります)
ですのでまずはGoogle検索について簡単に説明いたします。
ユーザーはサービスや商品を買いたいな、情報を知りたいと思ったらどうするでしょう。
パソコンやスマートフォンで自然検索という方法であなたのビジネスを検索しませんか。
新聞や雑誌、電車の中刷り広告、看板を見て、直接来店、という方法で情報を得たりしますが、一番多いのはインターネット検索による商品・サービスの購入や情報収集です。
それはなぜかというとスマートフォンやパソコンの普及でインターネット検索はその重要性を増しました。
さらに今はコロナ過ですのでなおさらインターネットによりその重要性は言うまでもなく増えました。
さて、その一番を多いインターネット検索についてはキーワードで検索します、よね?
例えば私共だったら「ホームページ制作」などです。
パソコンやスマートフォンにはインターネットを使ってホームページやWEBサイトを見たい時はまずブラウザというアプリ・ソフトウェアを起動させます。
クリックして起動させます。
ブラウザ(ブラウザー)はGoogle Chrome(AndroidやWindows)やサファリ(iOSやiPhoneなど)です。
起動し、検索窓から口頭やキーボードから検索したいキーワードを入れますね。
「ホームページ制作」がキーワードになります。
例えば私共の屋号である”佐久間テクニカ”はほとんどの方は知られていません。
なので佐久間テクニカという屋号での検索ボリュームよりもホームページ制作というキーワードのほうが検索ボリュームが圧倒的に多くなります。
もちろん、佐久間テクニカという屋号を知っていて、私どもから商品やサービスを買いたい、情報を集めたい、という方は名刺を渡した方や、知り合いの方でしょう。
佐久間テクニカというのは商標登録している屋号ではありませんが、よほどのことがない限り全国、全世界で私共しかないので、屋号に対するSEO対策は必要ありません。(放置しておいてよいキーワード=SEO対策をしない)
全ての原因がここにあります。
この「キーワードの検索」でいっさい出てこないんです。
100位以内にも入っていませんでした。
もちろん”佐久間テクニカ”のように屋号名で検索すれば出てきました。
これはいったいどういうことだ。。。
何が要因なのでしょうか。
分析していきます。
原因分析
<原因として考えられること>
原因①文章を画像化して貼り付け、alt属性(画像の説明)がない。
原因②コンテンツ(情報)が少ない。
原因③サーバーが遅い(表示速度が遅い)
ホームページを見てみました。
上記のようなことがGoogleの検索から出てこない原因だと思われます。
一つずつ解析していきます。
①文章を画像化して貼り付け、alt属性(画像の説明)がない。
そのホームページの特徴としてグラフや挿絵などが作りこまれていますが画像そのものに文章が記載されています。
これがよくありません。
何が悪いか、というと【画像に文字を書いてもGoogleに認識されていない】、ということです。
Googleは巡回するボットがいます。
このボットが巡回し定期的に情報を集めています。
残念ながら画像上の文字自体を認識できません。
(文字が小さいとユーザビリティーが低いと言ってくるくせに、です)
という問題があり、せっかく画像上に説明文などを載せても認識されない為 素晴らしい情報もGoogleの検索順位上位化(SEO)的には無駄になってしまいます。
文章はpタグという文字の情報としてホームページ上に表示させる方が良いです。
また、alt属性に記載がありませんでした。
画像表示させるhtmlコード(imgタグ)ではalt属性というオプションがつけられ、【その画像の説明】をいれることができます。
これは何らかの理由で画像が正しく表示されなかった場合表示されます。
ホームページに画像を表示させる場合、Googleに何の画像なのか情報を送るためにも、表示されなかった場合のためにもalt属性(説明書き)は必ず入れるべきです。
②コンテンツ(情報)が少ない。
コンテンツというのは【情報】ということです。
文字、写真・グラフ・絵やイラストなどの画像、動画などです。
Google検索はより深い、多い、漏れのない情報があるページが良いページとされています。
少ない情報、短い端的なページは検索順位が上がりません。
個人的にこれはこれでよいページだと思いますが、検索順位が上がらないことは非常に残念なことです。
【検索順にを上げるには希少価値が高く、長ったらしい、必要な情報を漏れなく多く記載しているホームページを作る必要があります。】
分析するとそのホームページでは自分のビジネスに対する情報を最低限掲載させているのみでした。
そのビジネス(商品やサービス)に対するもっと詳しい情報や希少性、オリジナリティーな情報を様々な視点から掲載していく必要があると分析しました。
例えば私共ホームページ制作の場合下記のような記事(表題)や情報が必要ではないでしょうか?(ちなみにこれが100%良いとは言えません。もっと様々な視点で漏れなく考える必要があると考えます。)
とくに業者さんでもあるのですが自分自身の視点からしか記載されていない場合があります。
SEO的にはそれほど重要ではありませんが、ユーザー側(見ている側)の視点で記載することが見ている人からすると見やすいので重要なことです。
原因③サーバーが遅い(表示速度が遅い)
ホームページを開こうとして開くまでにかかる時間(表示速度)が遅かったです
Googleではパソコンでもモバイルでも1秒以内に開くことが良いといわれています。
表示速度が遅いページは開こうとしてもなかなか開かないので事実苛立ちます。
表示速度が遅いと離脱率(他のページに行く)が上がりあまりよくありません。
SEOにも影響があります。
今回のWEBサイト自体、サーバーとセットで作られている関係でサーバーの変更ができませんでした。
よってサーバーの変更等含めたホームページの作り直しが決定したというのが経緯です。
1ヶ月問合せ3件にした方法
これはもう新規でホームページを作るときと同じ内容になります。
①SEO対策によりたくさんの人に見てもらう
②見た時に欲しいと思う内容にする。
③問い合わせや興味を持ってもらう施策2点の施策
3点あげました。
①と②がそろえばホームページとして勝ち確定です。
①SEO対策によりたくさんの人に見てもらう
まずはSEO対策が必要です。
Google広告などでGoogle検索エンジンで検索した場合の公告を出すことで強制的に検索順位を上げることができます。(1クリックあたり1円くらい)
Google広告は使わないのでSEO対策で自然検索されるキーワードに対してSEO対策を行います。
業者さんじゃないとSEO対策はなかなかできないと思います。業者さんじゃなくてもブログなど記事を書くことでSEO対策はできます。
<SEO対策の具体案>
キーワード選定
業者じゃないとできませんがSEO対策するキーワードを選定します。
まず提供するビジネス・商品・サービスがどのようなキーワードで検索されているか調査します。
そしてそのキーワードについて、Google検索エンジンの検索結果を上位化させるための「準備」になります。
具体的にはどんなキーワードについて上位化させるか、そのためにキーワードの検索ボリュームがあったり、世間から注目されているか、人気のある/なしなど調査したりします。
いわゆる一般的なマーケティングも含まれる調査分析作業になります。
ホームページ上のコンテンツを増やす
ホームページ上にコンテンツ(写真・記事)を増やし関連情報も掲載します。業者さんじゃなくてもできるSEO対策です。
キーワード選定で行ったキーワードについての情報を集め、記事を多く記載します。
相対比較をするために他のライバルとなり得るサイトでどのような情報を載せている調査し、自サイトではそれよりも多くの情報を載せるなどすることでライバルサイトよりも上位に行く可能性が増やすことができます。
パンくずリスト作成、ただしい構成(見出しの使い方)、サイトマップの掲載など
ここら辺は業者じゃないとできないので割愛しますがこういったことをすることでGoogleボットが情報を得ようとするときにスムーズになったりします。
②見た時に欲しいと思う内容にする。
こういうホームページができるようになれば食いっぱぐれることがないでしょう。という技術です。
ライバルに勝る特徴を見出し、前面に押し出す。
「このサービスを利用しないと損する」と思うくらいの素晴らしい特徴を掲載します。特徴がなければ作ったり、探したり、見つけたりします。
特徴というのはなかなか見いだせないものだったりします。
なかなかない場合はなぜお客さんは自分の会社やお店を利用するのか?という視点で考えてみていただくとわかるかもしれません。
今回、どのライバルにも勝っている素晴らしい特徴があり、数値化してありました。
これを何か所も記載し、黄色のラインマーカーや太字などで強調し目立たせました。
「絶対にこれで集客できる」という確信的な特徴が運よくあったので使わせていただきました。
ランディングページ化する
今回は見送りましたが「集客するための専用のページ」を設けることです。
LP(ランディングページ制作)には技術的要素、マーケティング要素など多くの知識や技術が必要なので割愛します。
ランディングページとは特定のターゲットに対して問合せや購入など目的を達成するための専用ページのことです。
必要情報の収集や分析と写真やグラフなど信用を上げる情報の提供、デザイン、グラフィックなど多くの技術、そしてそれらを記事にまとめるライティング技術(ストーリー、セールスコピー)が必要となります。
③興味を持ち、問い合わせを増やす2つの施策
興味を持ってもらうために漫画導入
漫画はストーリ性があり絵でものを伝えることができるので読みはじめやすく、わかりやすく内容を伝える効果があります。
ストーリーがあることで先が気になり、最後まで見たくなるものです、
漫画でサービスの良さを伝えてもらい、若い人を中心に、誰でもわかりやすく説明しています。
このページではA4一枚くらいの内容で、キャラクターも登場する漫画を外注でお願いしました。
サイドバーに電話ボタン
「サービスを受けたい、商品を買いたい」など思い立ったらすぐ行動できるようボタンを設置しています。
心理学的には後で購入しよう、サービスを受けようと考えている人ほど、行動しなくなってしまいます。
要は思い立ったらすぐに問い合わせてもらう必要があります。
そこで各ページでは思い立ったら問い合わせ等ができるようサイドバーに問い合わせボタン、スマートフォンなら押すと電話をかけてくれる電話ボタンを設置しました。
私のお客様で電話ボタン導入で問い合わせがぐっと上がったという感想を聞きます。
他のホームページでは電話ボタンは意外と使われていません。
まとめ
ホームページで18か月問合せ0件→1ヶ月問合せ3件にした方法をまとめると下記になります。
■8か月問合せ0件の原因
ほとんどの方に見ていただけなかった(SEO対策なし)
■18か月問合せ0件→1ヶ月問合せ3件にした方法
①多くの人に見てもらうSEO対策
②見た時に欲しいと思う内容にする。
③興味を持ち、問い合わせを増やす2つの施策
以前は月数千円の経費を食いつぶすだけの存在だったホームページが効果を発揮し始め、結果として問合せが増えました。費用的な効果も大きく何よりも、サービス利用者が増えたことにより売り上げが上がり、それが今回のホームページのおかげ、というこれ以上ない結果が出ました。素晴らしいサービスや商品は世の中に認められるべきですが、サービスや商品の良さだけでは伝わりずらくなりました。情報化社会においてビジネス販売戦略はインターネット上に集中するようになり、その宣伝や戦略には多くの知識・技術・経費が掛かるようになってきました。
ホームページがあっても多くの方が効果がないと悩んでいます。
今回のように冷静な分析とマーケティングまで行うと必ず結果が出ます。
そのために経費や労力がかかり大変だと思いますが、ぜひ頑張ってみてください。
ホームページに関するご相談を受け付けております。相談はこちらから。